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1型糖尿病について



1型糖尿病の概要

1型糖尿病とは

1型糖尿病は、生活習慣とは関係なく、インスリンを産生する「膵β細胞」が破壊されることによって体内でのインスリンが不足し、高血糖状態を起す病気です。血糖値を抑えるために(「コントロールする」と言います)、インスリン療法を生涯続ける必要があります。治療を中断すると数日で命を落とす危険がありますが、適切にインスリンさえ補充できれば、その他の体の中の状態は健康そのものです。

1型糖尿病の原因

ウイルス感染をきっかけに突発的に、あるいは徐々に、膵β細胞の破壊が進行します。暴飲・暴食・運動不足・肥満などの生活習慣は全く関係ありません。

1型糖尿病の頻度

「1型糖尿病は稀な病気」とよく言われますが、厚労省の研究班による発表では、国内の1型糖尿病の患者数は10-14万人と言われています。
https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD02.do?resrchNum=201709008B
ただしこの調査では「インスリン分泌が枯渇した」患者数だけを数えており、まだインスリン分泌が残っている方も含めると、患者数は12-16万人程度と考えるのが妥当かと考えます(私見)。
手堅く見積もって患者数を10万人とし、日本の人口が1億2千万人とするならば、1200人に1人が1型糖尿病ということになり、5万人収容のナゴヤドーム一杯に人が集まると、1型糖尿病の方は40人くらいいらっしゃることになります。日頃元気に生活しているため、ぱっと見てもすぐにはわかりませんが、世間には1型糖尿病とともに暮らしている方が、実は沢山いらっしゃることがわかります。

1型糖尿病の治療

インスリン療法

1型糖尿病は、インスリンの欠乏と、それによって起きる高血糖が、体の中で起きている異常です。したがって、治療は「インスリンを、食事や運動量や体調にわせて、適切に注射で補充する」ということに尽きます。ペン型の注射器で、1日に4-5回注射する「頻回注射法(MDI)」と、小型の携帯型ポンプを用いて少量ずつ注入し続ける「インスリンポンプ療法(CSII)」があります。さらに、最新のインスリンポンプ療法では、血糖値を持続的にリアルタイムでモニタリングしながら(CGM)、低血糖が起きると予想される場合に自動的にインスリン注入を中止し、低血糖の危険を脱したら自動的に注入を再開する機能を持ったものも登場しています(SAP療法)。

血糖測定

多くの1型糖尿病患者さんは、インスリン量を決定したり、高血糖や低血糖に早く気付くために、専用の道具で指先に少量の血液を出して、1日に3-5回程度血糖測定を行っています。また、「フリースタイルリブレ」や「ガーディアンコネクト」「デクスコムG4」といった新しい検査機器で、毎回血液を出さなくても血糖の変動を観察することができるようになりました。ただしこれらで測定するのものは、正確には「血糖値」ではなく「間質液グルコース濃度」であり、現時点ではまだ精度が不十分なために、指先での血糖測定も必要です)。

1型糖尿病と生活習慣

基本的にインスリンさえ適切に注射できれば、どんな不規則な、どんな不健康な生活を送っても構いません。食事制限はありませんし、甘いものを食べるのも、お酒を飲むのも構いません。ただし、不規則で不健康な生活を送ると将来健康を害する可能性が高いことは、1型糖尿病の有無とは関係ありません。また、健康的な生活を送った方が血糖値を落ちつかせやすいことは、多くの患者様が気づかれることです。そのため、年齢相応に楽しく活発で刺激的な生活を送りながらも、人より健康に気遣った生活を早くから始めるようになる方が多いです。

患者会と情報収集

1型糖尿病は、インスリンさえ適切に補うことができれば、あとは健康そのもの。しかし現実の生活は変化に富んでおり、体調も刻々と変わっていくため、血糖変動を手なずけるのはそう簡単なことではありません。患者会は、1型糖尿病とともに生きていく上で最も実践的な情報とテクニックが得られる場所です。また、常に血糖値や食事の糖質量に気を配りながら、インスリンを欠かさずに生きている方たち同士というのは、かけがえのない仲間です。患者会での情報交換や交流は「ピアサポート」と呼ばれ、医学的にも治療効果が認められているものです。当院では、当院が主催したり、お手伝いさせていただいている患者会はもとより、全国各地の患者会や1型糖尿病関連イベントなどを幅広く患者さんにご紹介し、ネットワークづくりに役立てていただいています。

1型糖尿病セカンドオピニオン外来

1型糖尿病で他院へ通院されている方で、現在の治療内容に関し疑問や相談のある方については、個別に面談させていただきます。十分に時間をかけられるよう、平日の午前診察終了後に1日1組限定で行なっています。詳細は、クリニックへお電話あるいはメールでお問い合わせください。